国分寺市のロケットマンホール

 28日。年末の土曜日。辛うじて展覧会を見られる場所も存在する年内最後と言っていい日。そんな折角の日に、ふと思い立ったので国分寺市にマンホールカードをもらいに行くことにした。マンホールカードは存在を知って以来、西東京に赴くたびに何枚か入手し(東京都内でマンホールカードを配布している地域は東京西部が多い)、いつしか集めようという意識が芽生えてしまった。

 いや、元々は殿ヶ谷戸庭園に行こうというのが主目的だったのだ。しかし、冬に行ってどうするんだという思いと寒さから、国分寺駅に着いた頃にはマンホールカードに意識を支配されていた。

 

 調べたとおり、cocobunjiプラザの5階に配布されていることがわかる場所があり、職員さんに言って受け取る。土日も配布しているのはありがたい。ダムカードはダメな場合もあるし。

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これで7枚目のマンホールカード

 マンホールカードと共に、国分寺駅の北側にロケットマンホールなる物が12枚も設置されており、その先に「日本の宇宙開発発祥の地」顕彰碑があることを示した地図をもらう。顕彰碑はついでに見るつもりだったが、その道中にロケットマンホールがあるのは初耳だった。折角来たのでロケットマンホールも制覇することに決める。

 

 cocobunjiプラザのマンホールカード配布所の前には、ペンシルロケットのレプリカと松本零士の色紙が展示されていた。同じフロアを歩いていると、エスカレーターの脇にH-2Aロケットの模型が。国分寺が宇宙開発発祥の地であることをマンホールカード経由で知ったばかりなだけに、これだけ国分寺にロケットが溢れていたことに驚く。

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 建物を出て駅の北の方へと歩いて行く。地図を見ながらすぐに1つ目を発見。イプシロンロケット。漠然と名前を知っているだけのロケットだ。マンホールの側にあった看板から道沿いに歩いて行けば大体揃うことを確信する。

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 そのまま、H-ⅡB、H-ⅡA、J-1、H-Ⅱとどんどん見つけては写真を撮っていく。すれ違った親子連れの子供が「ロケットマンホールだ」と言っていたのから察するに、地元では知られた存在なのだろう。H-Ⅰ、N-Ⅱを撮影して横断歩道を渡り、N-Ⅰ、M-V、M-4S、L-4Sと撮影して最後のペンシルロケットのマンホールを撮影。顕彰碑も視界内にある。短い道程だった。

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どうやら番号を見るに、過去へとどんどん遡っていくようになっていたらしい。宇宙開発顕彰碑をスタートに巡っていく物だった。ということでゴールの日本の宇宙開発発祥の地の顕彰碑。ここでも松本零士が。すぐ近くには、第1号国民栄誉賞受賞として早稲田実業高校に贈られた王貞治の碑があった。国分寺市について何も知らないに等しかったが、少しだけ身近にできた短い街歩きだった。

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