3月のまとめ

 月末になって大阪府の感染者数が増大してきて、また自粛ムードが前面に出てこないか危惧している。会期中に京セラ美術館の平成美術展に行きたいが、それまでに行けなくなる状態にならないことを祈る。

 

 

 

3月に行った展覧会まとめ

 

大阪府立近つ飛鳥博物館 南河内の古代寺院と造営氏族
大阪府立狭山池博物館 土木遺産展-トンネル めぐり-
Gallery IYN 蒼喬個展『蒼き脈の面影』
心斎橋PARCO 最果タヒ展 われわれはこの距離を守るべく生まれた、夜のために在る6等星なのです。
北御堂ミュージアム
ジーストア大阪 サンデーGX創刊20周年記念展
大阪髙島屋 志水堅二展-舞利鳥色鳥々-
大阪市立美術館 ニッポンのかがやき 本朝金属工芸
大阪市立美術館 花咲くやきものREVIVAL!
大阪市立美術館 宮人たちへの鎮魂歌―隋の石刻
髙島屋史料館 愉快な「まち」をつくる
南海ホークスメモリアルギャラリー
心斎橋PARCO DMOARTS group show “In between”
とらのあななんば店A あやみ個展『ぼくの彼女2』

 

 

初めて行った博物館で面白い所が多かった。大阪府立近つ飛鳥博物館での古墳時代の出土品展示に、髙島屋史料館での百貨店と美術の結びつきを感じさせる展示。企画展で面白かったのは狭山池博物館のトンネル展。ほぼ何も知らない状態で展示を見たが、多少はトンネルについて学ぶことができ、その構造物としての美しさを感じられた。読みやすさはともかく展示図録が120円と格安なのもありがたい。蒼喬個展や最果タヒ展など、ぜひとも行きたいと思っていた展示を見に行けたのも嬉しい。

 

 

3月に読んだ本まとめ

 

サマンタ・シュウェブリン『七つのからっぽな家』
ブルース・チャトウィン『ウッツ男爵 ある蒐集家の物語』
長月達平『戦翼のシグルドリーヴァ Sakura』下
二月公『声優ラジオのウラオモテ』4巻
保坂歩『夜廻』
牧野圭祐『月とライカと吸血姫』2~5巻

池上俊一『森と山と川でたどるドイツ史』
江尻勝『DeToNatorは革命を起こさない』
川田伸一郎『アラン・オーストンの標本ラベル』
芸術新聞社編『驚異の静物画 ホキ美術館コレクション』
田中正之監修解説『アメリカ美術叢書Ⅰ 創られる歴史、発見される風景』
沼野雄司『現代音楽史
姫川榴弾『信長名鑑』
不染鉄『不染鉄之画集』
ボムアラム『夢を描く女性たち イラスト偉人伝』
丸山宗利、吉田攻一郎、法師人響『驚異の標本箱-昆虫-』
宮下規久朗『美術の力』
梁英聖『レイシズムとは何か』

レベッカ・ソルニット『シンデレラ 自由をよぶひと』

 

 

読むんだと意識しないとあまり小説に手を出さないことに気づく。東京にいた頃と図書館事情が変わってしまったことが一因だが、新書なりを読んで漠然と知識みたいな物が増えた感覚を得る魅力に囚われてしまった。実際にどの程度後に残っていくか疑わしいけれど。視野を広げる点では『レイシズムとは何か』が興味深く、現代の社会思想とのかかわりという点でレベッカ・ソルニットの『シンデレラ』は如何にも現代アレンジのシンデレラだなと面白く読んだ。