4月のまとめ

4月に行った展覧会まとめ

 

箕面公園昆虫館 世界の蝶
箕面ビジターセンター    
観心寺霊宝館    
堺市役所高層館展望ロビー さいとう・たかを劇画の世界
シマノ自転車博物館 「シマノ自転車博物館ができるまで」展
アルフォンス・ミュシャ館 アンニュイの小部屋――アルフォンス・ミュシャ宇野亞喜良
南海ホークスメモリアルギャラリー    
大阪大谷大学博物館 吉永邦治展 異境への旅

 

 

街中の博物館体験とは違う非日常な体験がしたくなり箕面に行ってきた。目的地は箕面川ダム。少ないながらもダムカードを集めているので、道中の箕面公園昆虫館ダムカードをもらい、観光名所の箕面大滝を眺め、ダムまで歩くことを計画。箕面大滝までは整備された滝道を歩き、流れる川と森の景色に心癒されたが、大滝からダムまでのルートは車道と自然道で結構ハードで、のべ2時間ほど歩いてダムに着いた頃にはへとへとになっていた。ようやく辿り着いたダムは、柵と植わった木々のためにダム湖があまり見えず。観光案内所の方に、良く見える展望台があると聞いていたものの、そこまで回る時間と体力が無かったために無念の下山。道中では野生のサルに出会う貴重な体験をしました。ダムの感慨は薄かったものの、色々とシャットアウトして自然の中をゆったり歩くことで、心洗われる体験ができて本当に行って良かった。これからも自然の中に身を置く時間は取っていきたいところ。そういう体験としては、能勢町のアスレチックが気になっている。

 

 

4月に読んだ本まとめ

 

砂川文次『ブラックボックス
竹町『スパイ教室』7巻
日日綴郎『青のアウトライン 天才の描く世界を凡人が塗りかえる方法』

大脇和明『白虎消失 高松塚壁画劣化の真相』
岡田美智男『〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション』
小田中直樹『フランス現代史』
鳥原学『平成写真小史』
エイブラハム・フレクスナー、ロベルト・ダイクラーフ『「役に立たない」科学が役に立つ』

エドワード・ゴーリー『鉄分強壮薬』
ジョン・シェスカ『あぁとくんをみかけませんでしたか?』

 

 

今月は『白虎消失』が印象的だった。高松塚古墳の発見から、壁画の劣化が報道されて、石室が解体され、2年前に壁画の修理が完了するまでの動向を、新聞記者の目線から丹念に追った一冊。古代の遺物は発掘した瞬間から劣化が進んでいく。現地保存か解体しての保存か。発掘された文化財のある地元民はどうするか。進む劣化を抑えつつ、それでも公開していく意味とは。日本における壁画保存という未曽有の事態に対し、苦心して保存に当たった関係者の姿と、それでも止められなかった劣化の物語は、文化財の未来や向き合い方を考えさせられた。