3月のまとめ

3月に行った展覧会まとめ

 

ジーストア大阪 イース35周年展
髙島屋史料館 FROM OSAKA~百貨店美術部モノガタリ
大阪髙島屋 SPIRAL Creators File アレトコレ ココ+タナカマコト展
大阪髙島屋 かのうたかお展 -天アリ-
田尻歴史館    
自然遊学館    
阪神梅田本店 鈴木那奈 個展 -Birdsong-
阪神梅田本店 多田幸史 色絵磁器展 ―anima・onozuto―
阪神梅田本店 森倉円イラスト展「桜降る季節」
大阪中之島美術館 Z世代のクラフトマンシップ展~ファッション×サステナビリティのお勉強
大阪髙島屋 京都 細見美術館の名品ー琳派若冲、ときめきの日本美術ー
大阪中之島美術館 大阪の日本画
阪急うめだ本店 ヤノベケンジ SHIP'S CAT展
大覚寺霊宝館 「心経写経と大覚寺」~平安から、つながる想い~
京都嵐山オルゴール博物館 優雅な暮らし-日用品のオルゴール
ハリス理化学館同志社ギャラリー 文化財のもつチカラ-熊本洋学校教師館(ジェーンズ邸)復興までのあゆみ-
ハリス理化学館同志社ギャラリー 「社史」と呼ばれて60年 Keep! -社史は宝箱-

 

 

月末に嵐山に行ってきた。コロナ流行後に、都市中心部ではない観光名所に訪れたのは初めてかもしれない。朝から大覚寺の名宝展を鑑賞し、嵐山駅まで歩く道中でオルゴール博物館に立ち寄り、駅前のキモノフォレストを歩いた。昼食を食べにどこかに入るのも混雑から億劫で、渡月橋を渡って河原で少し休んだ後、天龍寺で法堂の天井画を見た。前に進むのも苦労する程の人混みは久々だ。大覚寺天龍寺も、寺院の大きさと所々で目にした寺宝の豪華さに、栄えていた時代と積み重ねた歴史の長さを感じさせられた。天龍寺は疲れて庭園を回り切れなかったぐらいに。大覚寺では寺院の静寂な空気の中、選挙カーの音が遠くに響いていて、古くからの時代の雰囲気と今の現実の生々しさとのギャップが少しおかしかった。

 

 

3月に読んだ本まとめ

 

アサウラリコリス・リコイル Ordinary days』
グレゴリー・ケズナジャット『開墾地』
竹町『スパイ教室』9巻

堅田香緒里『生きるためのフェミニズム パンとバラと反資本主義』
高島鈴『布団の中から蜂起せよ アナーカ・フェミニズムのための断章』
馬場友希、福田宏編『新種発見! 見つけて、調べて、名付ける方法』

ショーン・タン『いぬ』

 

 

図書館から本を借りては積み、積みを崩せないままに返却期限が来て返す悪循環が続いている。単純に読書時間をあまり取れていないのと、集中して本を読むことがあまりできていない。今年の紀伊國屋じんぶん大賞を受賞したという触れ込みで知っていた、『布団の中から蜂起せよ』がなかなか衝撃的な一冊だった。あらゆる差別とあらゆる権力を否定するアナーカ・フェミニズムの思想を、自己の体験を綴ったエッセイから煽動的に伝えていく。抵抗の意志の下で生きていることだけで尊重されるべきという思想は、無為に対する強迫観念に追われる身としては賛同しきれる訳では無いが、生きること自体の否定に傾きそうな心に少しだけ支えになったような気がする。