6月のまとめ

6月に行った展覧会まとめ

 

西宮市大谷記念美術館 佐藤健寿展 奇界/世界
西宮市立郷土資料館 兵庫津ミュージアム開館記念巡回展「兵庫県のはじまり」
西宮市平和資料館    
白鹿記念酒造博物館酒蔵館    
白鹿記念酒造博物館記念館 桜のある日々
さかい利晶の杜    館蔵の逸品-利晶の杜の収蔵庫から-
大阪市立自然史博物館 日本の鳥の巣と卵427~小海途銀次郎 鳥の巣コレクションのすべて~
水道記念館    
阪神梅田本店 いろいろなガラスアートを楽しむ作家3人展
阪神梅田本店 ギャルズ POP UP curated byザ・フー
阪神梅田本店 わかる個展“うさぎとくま展”
阪神梅田本店 日本初個展 天之火「On-Off-On」
阪急うめだ本店    王朝の鎧と古代草木染
阪急うめだ本店    日本の染織1400年展-きものと帯を通して見る飛鳥から江戸の染織文化-
阪急うめだ本店    第4回日本財団DIVERSITY IN THE ARTS公募展
阪急メンズ大阪    「TAGBOAT ART SHOW」× 阪急 MEN’S OSAKA
心斎橋PARCO “YOU WANT SOME?”
心斎橋PARCO ART SHINSAIBASHI コンテンポラリーアートコレクション
心斎橋PARCO D-art,ART
大丸心斎橋店 Sparkle
大阪中之島美術館 みんなのまち 大阪の肖像
ジーストア大阪    RPG不動産展
髙島屋史料館 大大阪の百貨店

 

 

佐藤健寿展に行くついでに西宮市をうろついたり、大阪市ミュージアムガイドを参考に柴島の水道記念館を訪れたりと新規開拓気分が強かった。西宮市で何ヶ所も巡ったからだろうか。時間と立地の都合で行けなかった西宮市貝類館をはじめ、西宮神社や今津灯台など心残りがあるため、また行く機会を設けたいところ。

今月は大阪市自然史博物館の鳥の巣展が特に心に残った。鳥の巣のバリエーションの豊富さだけでなく、コレクションを築いていく中での蒐集体験記のパネル展示が面白く、その蒐集記を集めた物を読みたいと思ったぐらい。家族旅行の名目で鳥の巣集めに地方に出かけたり、収集した宝の巣をきれい好きな妻の父に処分されたり。集められた一つ一つの資料それ自体に、収集段階でも思い出が籠っているのがわかり、より一層展示物が色づいて見える。そんな展示だった。

 

 

6月に読んだ本まとめ

 

熊谷達也『銀狼王』
白鳥士郎りゅうおうのおしごと!』16巻
遠田潤子『人でなしの櫻』
中島空『境界のポラリス
ディーノ・ブッツァーティ『モレル谷の奇蹟』
宮澤伊織『裏世界ピクニック』6巻
イバン・レピラ『深い穴に落ちてしまった』

河内春人、 亀田俊和、矢部健太郎、高尾善希、町田明広、舟橋正真『新説の日本史』
左巻健男『こんなに変わった理科教科書』
ガヤトリ・C・スピヴァクナショナリズムと想像力』
ケネス・タナカ『目覚めるアメリカ仏教』

 

 

いつもよりは小説を読んだ気がする。家族愛の欠けた「人でなし」が芸術に殉じて許されざる行為の中で傑作を産み出そうとする『人でなしの櫻』が印象的だった。愛憎入り混じる上での現代版『地獄変』のような作品。作者の人格と作品を分けて考えていくとしても、作品を産み出す過程で明らかな犯罪行為が絡んでいる物は後世でどう評価されるのか。魔性のミューズと芸術家の関係も含めて、芸術家の業を突きつけてくる小説だった。