6月のまとめ

6月に行った展覧会まとめ

 

くすりの道修町資料館
大阪府公文書館 所蔵資料にみる大阪の近代教育
大阪税関PRルーム    
阪神梅田本店 藤ちょこイラスト展 - 藤色巡り -OSAKA
あべのハルカス美術館 恐ろしいほど美しい 幕末土佐の天才絵師 絵金
関西大学博物館 浪速の町絵師 菅楯彦が愛した大阪
心斎橋PARCO ART SHINSAIBASHI
大丸心斎橋店 現代アートセレクション
大阪歴史博物館 異界彷徨 ―怪異・祈り・生と死―

 

 

今月も行ったことの無い場所が多めで、その中で告知段階からずっと行きたいと注目していた絵金展に行けたのが良かった。コロナの影響で長らく休館中だったくすりの道修町資料館にようやく行くことができ、江戸期の薬流通システムに当時の医療事情の影響を感じたり、往時の文書が今もなお残ることに感動したりしていた。税関150周年記念で何らかの冊子がもらえたりしないかという下心で行ってみた大阪税関のPRルームでは、Twitterでおなじみのカスタム君を生で見ることができたり、偽ブランド品や密輸に使われた物品の展示でテンションを上げたりしていた。税関150周年記念冊子はオンラインで公開されていることを後で知る。

来月の展示では、大阪市立自然史博物館の恐竜博2023と大阪南港ATCギャラリーの化石ハンター展、兵庫県立歴史博物館の海洋堂と博物館展などが興味がある。京セラ美術館のルーヴル展は行きたい気はあるものの、明らかに混雑するはずなので行かずに終わりそう。

 

 

6月に読んだ本まとめ

 

鎌池和馬とある科学の超電磁砲
佐藤厚志『荒地の家族』
デビット・ゾペティ『奇跡のタッチ』
ドン・デリーロ『ポイント・オメガ』

河出書房新社編『最前線に立つ研究者15人の白熱!講義 生きものは不思議』
ジェニー・クリーマン『セックスロボットと人造肉 テクノロジーは性、食、生、死を“征服”できるか』
東北大学日本史研究室編『東北史講義【古代・中世篇】』
歴史学研究会編『「人文知の危機」と歴史学 歴史学研究会創立90周年記念』

 

 

今月読んだ中では『セックスロボットと人造肉』が面白かった。セックスドール、培養肉、人工子宮、自殺マシンの4つのテーマについて、テクノロジーを産み出す企業や技術者、倫理の研究者、利用者など関係者へ取材をして一冊にまとめた本。性格などをインプットして自分の思うがままのパートナーを実現するセックスロボット。動物を殺さずに作り出される培養肉。妊娠を介在せずに子どもを産める人工子宮。自ら死ぬ権利を実現するかもしれない自殺マシン。発展していく技術の一方で、それによって起こる問題や議論が濃く述べられているのが印象的だった。技術で実現したいことは技術で解決しなければならないことなのか。ただ、本書の中で描かれる技術が、もっと心理的にも生理的にもハードルが下がる程に一般化していった時、議論以上に感情として飛びついてしまう可能性は自分でも否定できない気がする。