12月のまとめ

12月に行った展覧会まとめ

 

和歌山県立近代美術館 和歌山県立近代美術館 コレクションの50年
和歌山県立近代美術館 美術館を展示する 和歌山県立近代美術館のサステイナビリティ
和歌山県立博物館 屏風の美―収蔵品の名品から―
アルフォンス・ミュシャ館 ミュシャアメリ

 

感染状況を見て大阪市に行くのを自粛していたらあまり巡れなかった。何としても行きたかった和歌山県立近代美術館の「美術館を展示する」を鑑賞できたので一応満足。コレクション展と共に、地方の一美術館がコレクションを築いてきた過程と、地方の中の文化施設として在り続けていくこれからの展望を見せられ、美術館の未来を考えさせられる展示だった。関西圏の美術館・博物館はあまり詳しくないので、これから色々と回りたいところ。年明けに気楽にうろうろできる環境になっているかわからないが。

大なり小なり展示を見てきたが、今年行った展覧会はちょうど200ヶ所だったらしい。来年もまた同じぐらい、いやもっと回れることを願って。

 

 

12月に読んだ本まとめ

 

マルク・デュガン『透明性』
カリ・ファハルド=アンスタイン『サブリナとコリーナ

植田彩芳子、中野慎之、藤本真名美、森光彦『近代京都日本画史』
川田伸一郎『標本バカ』
都甲幸治『引き裂かれた世界の文学案内―境界から響く声たち』
長田真作『もうひとつのせかい』
濱野ちひろ『聖なるズー』

 

籠って本を読むかと思ったらそんなことはなかった。机の脇には、図書館で借りてきた本が袋に何冊も入っているが、年末年始に消化しきれるかは怪しい。いや、全部とはいかなくとも何冊かは読もう。

今月読んで印象的だったのは、動物性愛者についてのノンフィクション『聖なるズー』。動物愛護だとか愛玩動物だとか、人と動物の距離のあり方について抱いていた微妙な違和感が、動物性愛者の話と著者の解釈で、少しはすっきりしたような気がする。動物性愛=獣姦だ、ヤバい連中だと先入観で決めつける前に、こういう人々もいるのだということ、そして動物への接し方について考えてみるきっかけになる一冊。